どうも、Yuma(ユーマ)です!
私は現在、2022年末に家族(嫁・娘)とマレーシアへ移住するために準備を進めている30代男です!
海外転勤などで海外へ移住をした場合、多くの国内証券口座(SBI証券や楽天証券など)では取引を大きく制限されたり、利用できなくなることはご存じでしょうか?
それは、税務上「非居住者」という認定をされてしまうからです。
そこで非居住者でも利用できる海外証券会社の口座を使う必要があります。
さらに、非居住者だけでなく、日本在住者も海外証券会社の口座を使うメリットも多数存在します。
しかしながら、海外証券会社の口座を使って取引する前に【W8-BEN】と言われる書類を証券会社へ提出する必要があります。
この書類を提出していないと、米国内で30%の税金が徴収されてしまうからです。
そこで、本記事では、海外証券会社の口座を利用する際に提出すべき【W-8 BEN】の概要・記入法・提出方法について解説していきます!
この記事を読めば、
・W-8 BENの概要
・W-8 BENの記入法、提出方法
が分かります!
それでは、どうぞ!
海外証券会社の概要
海外の証券会社って何?
海外の証券会社とは、日本に拠点を置く外資系の証券会社です。
Firstrade証券、InteractiveBrokers証券、フィリップ証券などがそれにあたります。
正直、海外移住する予定のない方は、どの証券会社も聞いたことがない名前ばかりだと思います。
私がおススメする海外の証券会社
これらの証券会社の中で、私がおススメできる証券会社をランキング形式でご紹介しました。
それが以下に示すスライドです。
それぞれ各項目について、海外証券会社の特徴を列挙していますが、私が最もオススメできるのは「Firstrade証券」です!
これらの具体的な内容については、以下の記事で解説しています。
また、上記の海外証券会社を使ったベストな資産法4選については、以下の記事で解説しています!
これらの記事は、海外移住後も資産運用を続けていきたいと思っている方にとっては非常に有益な情報だと思いますので、是非ご確認してください!
日本在住者にとってのメリット
海外移住者にとって必須の海外証券会社ですが、日本在住者にとっても大きなメリットが存在します。
❶ 移住地関係なく保有可能
❷ 取引手数料が安い
❸ 幅広い米国株銘柄に投資できる
❹ 配当再投資機能(DRIP)が利用できる
特に大きなメリットが3つ目で、国内証券会社では取り扱いのない商品も購入できます。
例えば、国内の証券会社では取り扱いがない商品は、以下に示すものが挙げられます。
・TQQQ、SQQQ
・ARK社のETF(ARKKなど)
・BDC銘柄(ARCCなど)
確定申告をする必要があるなど、一定のデメリットも存在しますが、より多くの商品にアクセスしたいと考えている人にとって、海外証券会社は大きな味方になります。
ちなみに、以下の記事では、日本在住者が海外証券会社を利用するメリット・デメリットを解説しています!
さて、次章ではそんな海外証券会社を利用する際に提出するべき【W-8 BEN】の概要を説明していきます。
W-8 BENの概要
この書類は、一言でいえば「米国源泉税に対する受益者の非居住証明書」になります。
つまり、私たち自身が「非居住外国人(NRA)」であることを証明する書類になります。
もっと簡単に言うと、
私はアメリカではなく、日本(あるいは別の国)の居住者です!
ということを証明する書類になります。
ちなみに、この「非居住外国人(NRA)」とは以下に該当する者を指します。
・グリーンカード保持者ではない
・183日を超えて米国内にいないこと
(出展:www.bogleheads.org)
つまり、アメリカ以外の国に居住している人であれば、全員NRAに該当するということになります。
そして、この書類は3年毎、あるいは居住国が変更になれば更新する必要があります。
この書類を提出する【最大の目的】
W-8 BENを提出する最大の目的は、米国内で支払う税金を減らすことにあります。
実は、非居住外国人がアメリカ国内で得たインカムゲインには「30%」の税金が徴収される規則があります。
しかし、日米間には租税条約が締結されているため、この「30%」の税率を「10%」に軽減されているのです。
だからこそ、日本在住者が米国内で支払う税金は「10%」で済んでいるわけです。
仮に、日米間に租税条約が存在しない場合、デフォルトの「30%」の税率になるため、国内と合わせて合計50%の税金を納める必要があるというわけです。
ちなみに、このインカムゲインには
・米国株投資による利子や配当金
・家賃収入
・ロイヤルティー
・年金
などが含まれています。
参考までに、こちらは海外証券会社の1つである「IB証券」の公式HPより引用してきた図です。
配当金に関する税率について説明したページになりますが、ご覧の通り、日米間には租税条約が締結されているので、源泉徴収率は10%となっています。
ここで問題なのが、海外証券会社の口座を使う際に、この書類を提出していないと自動的に非居住外国人と認定され、デフォルトの30%の税率が引かれてしまうということです。
提出していないということは、日本在住者であると申告できていないわけですから引かれて当然ですよね。
国内の証券会社を使う場合は、証券会社が代わりに日本在住者であることを証明してくれているので提出する必要はありません。
一方で、海外の証券会社を使う場合は、自分が代わりに申告をする必要があるという事です。
それでは、次はW-8 BENの記入法・提出方法について解説します。
W-8 BENの記入法・提出方法
ちなみに、この書類は海外証券会社へ提出し、証券会社がIRS(内国歳入庁で日本でいう国税庁にあたる機関)へ提出する流れになります。
また、W-8 BENの書式は、IRSの公式HPよりダウンロードできますので、以下にリンクを貼っておきます。
以下が記入方法の説明になります。
非常に簡単なので、5分もあれば記入できると思います。
直筆サイン以外はパソコンで入力できるので、入力が終わったら印刷して、直筆サインをして、その後スキャンで読み込めば提出準備完了です。
それでは、最後に各証券会社への提出方法について解説します。
Firstrade証券の場合
私が最もおススメしている海外証券会社であるFirstrade証券へ提出する方法は、以下の通りです。
ログイン画面のトップページへアクセス
❶ Service ⇒ ❷ Form Centerをクリック
❸ Upload Document ⇒ ❹ Drop Files Hereに準備したW-8 BENファイルをドラッグ&ドロップ
以上で終了です。とても簡単です。
数日以内に無事に受理されますが、適切に受理されたかは以下の方法で確認します。
❶ Accounts ⇒ ❷ Profiles ⇒ ❸ RENEWと表示されていれば無事に受理!
IB証券(InteractiveBrokers証券)の場合
実は、IB証券では口座開設時に、W-8 BENの書類を提出していますので心配する必要はありません。
ただ、無事に受理されたかどうかは以下の方法で確認しておきましょう。
❶ 右上のタブ ⇒ ❷ 設定 ⇒ ❸ プロファイルの横の名前欄をクリック
❹ IRS W-8BEN納税申告書をクリック
❺ 口座開設時に入力した内容と相違がなければOK
以上がW-8 BENの記入法・提出方法の説明でした。
記入、提出ともにすごく簡単で10分程度あれば完了してしまいます。
こんな簡単な手続きを忘れてしまうだけで、インカムゲインの税率が30%になってしまう、なんて恐ろしいですよね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
海外証券会社を使う際には絶対に提出しておきたい書類ですが、記入から提出までかなり簡単だと思います。
口座を開設したら、必ず提出&提出が完了したか確認するようにしましょう。
今回の記事では、海外証券会社の口座を利用する際に提出すべき【W-8 BEN】の概要・記入法・提出方法について解説しました!
それでは、またお会いしましょう!
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