どうも、Yuma(ユーマ)です!
私は現在、2022年末に家族(嫁・娘)とマレーシアへ移住するために準備を進めている30代男です!
突然ですが、海外転勤などで海外へ移住をした場合、多くの国内証券口座(SBI証券や楽天証券など)では取引を大きく制限されたり、利用できなくなることはご存じでしょうか?
それは、税制上「非居住者」という認定をされてしまうからです。
非居住者に認定されてしまうと、国内証券口座は実質使えなくなるため、必然的に「非居住者」でも利用できる海外の証券会社の口座を利用する必要があるのです。
このように、海外証券口座は海外移住者にとっては必須の存在ですが、逆に日本在住者が海外証券口座を使う意味はあるのでしょうか?
そこで、本記事では、日本在住者が海外証券口座をわざわざ使うメリットがあるのか、そんなテーマで解説していきます!
この記事を読めば、
・海外証券会社の概要等
・日本在住者が海外証券口座を持つメリット・デメリット
が分かります!
それでは、どうぞ!
海外移住者が海外証券口座を持つ意味は?
そもそも海外の証券会社って?
海外の証券会社とは、日本に拠点を置く外資系の証券会社です。
Firstrade証券、InteractiveBrokers証券、フィリップ証券などがそれにあたります。
正直、海外移住する予定のない方は、どの証券会社も聞いたことがない名前ばかりだと思います。
私がおススメする海外の証券会社
これらの証券会社の中で、私がおススメできる証券会社をランキング形式でご紹介しました。
それが以下に示すスライドです。
それぞれ各項目について、海外証券会社の特徴を列挙していますが、私が最もオススメできるのは「Firstrade証券」です!
これらの理由については、以下の記事を読んでみてください。
また、上記の海外証券会社を使った「最強の資産運用法」は以下の記事で解説しています!
これらの記事は、海外移住後も資産運用を続けていきたいと思っている方にとっては非常に有益な情報だと思いますので、是非ご確認してください!
海外証券会社の口座が必要になる人たちは?
そもそも、「海外の証券会社」の口座がマストで必要になるのは、どういう人たちでしょうか?
簡単に言うと、海外転勤などで一定期間、海外へ住むことなった人たちです。
それは、税制上「非居住者」という扱いになり、国内の証券会社の口座を利用することができなくなるからです。
なぜなら、これらの証券会社では、原則として、非居住者に対して取引や口座維持を認めていないからです。
日本では総合的判断で「非居住者」という認定がされますが、一般的には
渡航前から約1年以上の滞在が確定しており、住民票を抜き、家族帯同で海外へ移住
する場合は「非居住者」として認定される可能性が非常に高いです。
したがって、多くの場合、海外転勤や海外留学、海外移住する人たちは「非居住者」に分類されるでしょう。
例にとって、国内証券会社で有名なSBI証券が、「非居住者」に対して取っている対応は、以下の通りです。
・有価証券の保有 ⇒ OK(ただし、日本株式や国債のみに限る)
・商品を購入⇒OUT
・商品を売却⇒OK
・証券口座内の入金⇒OUT
・証券口座内の出金⇒OK
SBI証券に直接問い合わせた内容と合わせると、上記に示す通りになります。
最近では米国株へ投資をしている方も多いですが、出国前に全てを清算する必要があります。
つまり、海外移住後は、日本の証券会社の口座は使い物にならないということになります。
このような事実があるため、非居住者でも利用できる「海外の証券会社」の口座を作る必要があるのです。
そんな中、日本在住者があえて海外の証券会社を利用する意味があるのでしょうか?次章で解説していきます!
日本在住者にとってのメリット・デメリットとは?
海外移住者にとって必須の海外証券会社ですが、あえて日本に住んでいる人が海外の証券口座を持つ必要があるのか、それをメリット・デメリットの観点で解説していきます!
日本在住者が海外証券口座を持つメリット
私が考えるメリットは以下の通りです。
❶ 移住地関係なく保有可能
❷ 取引手数料が安い
❸ 幅広い米国株銘柄に投資できる
❹ 配当再投資機能(DRIP)が利用できる
❶ 移住地関係なく保有可能
冒頭でも述べたように、非居住者は国内の証券口座を原則利用できません。
今の時代、突然の海外への転勤なんてことも考えられます。
海外証券口座を作ったり、国内証券から海外証券へ資金を移動させたりなど、かなりの時間と手間がかかります。
海外への転勤が数カ月程度であれば間に合いますが、1カ月以内だと正直厳しいです。
もちろん、私が紹介している海外証券口座は無料で開設できますが、最低でも1~2週間はかかります。
さらに、国内から海外へ資金を移動するには、資金にもよりますが最低1カ月程度はかかるでしょう。
そんな事態にも対応できるように、事前に海外証券口座を使っていれば柔軟に対応できます。
❷ 取引手数料が安い
日本の証券会社と違って、海外の証券会社の取引手数料は非常に安いです。
フィリップ証券では1回あたり$3.88、Firstrade証券では無料です。
もっとも高いサクソバンク証券でも約定代金の0.2%【最低5ドル~最大15ドル】です。
一方で、一部の国内証券会社では商品によっては買付手数料が無料ですが、基本的には、約定代金の0.45%(税込0.495%)【最低0ドル~最大16.5ドル】の場合がほとんどです。
長期投資に加えて、短期投資もやっていきたいと考えている人にとっては、取引手数料が安いことは非常に重要です!
❸ 幅広い米国株銘柄に投資できる
国内証券会社では取り扱いのない商品も投資できることが大きなメリットです。
そもそも、海外の有価証券は、取り扱っている事業者が金融庁へ届出を提出した商品しか日本の証券会社で取扱うことはできないルールになっています。
したがって、国内の証券会社で取り扱いがある商品数は、海外のそれと比べて非常に限られています。
例えば、国内の証券会社では取り扱いがない商品は、以下に示すものが挙げられます。
・TQQQ、SQQQ
・ARK社のETF(ARKKなど)
・BDC銘柄(ARCCなど)
上記の1つを紹介すると、TQQQは非常に魅力的な商品です。
TQQQの正式名称は「Proshares Ultrapro QQQ」で、NASDAQ100指数の3倍に連動するブル型の米国ETFになります。
つまり、NASDAQ100指数に連動するETFで有名なQQQの3倍の値動きを目指した商品になります。
QQQが1%上昇したら、TQQQは3%上昇します。
逆に、QQQが1%下落したら、TQQQは3%下落します。
以下に示す図は、2011年から2022年までのQQQとTQQQのパフォーマンスを示したものになります。
仮に、2011年に$10,000投資をしていれば、QQQでは約8倍になっている計算ですが、TQQQでは驚異の約100倍です!
100万円投資をしていただけで、11年後に1億円になっているということです。
米国株の成長率は年率5%前後といわれている中、QQQのパフォーマンスは約8倍と抜きんでているのにもかかわらず、TQQQはそのQQQを遥に大きくアウトパフォームしているのです。
このような国内の証券会社からはアクセスできない商品を購入できるのは、非常に魅力的です。
❹ 配当再投資機能(DRIP)が利用できる
DRIPとは、その名の通りで、配当金を自動再投資してくれる仕組みです。
国内の証券会社では、強制的に証券口座内に振り込まれますが、海外の証券会社では分配金や配当金を自動で再投資してくれる機能が利用できます。
しかも、1株の株価にも満たない配当金でも再投資可能です(Firstrade証券の場合)。
ただし、証券会社によっては、1株以上の価格にならないと自動再投資しくてれない場合があるので注意が必要です!
資金拡大を目的に、配当金を再投資したいと考えている人で、忘れがちな方にピッタリの制度です!
ここまで、日本在住者が海外証券口座を持つメリットについて解説しました!
次章では、デメリットについて解説していきます!
日本在住者が海外証券口座を持つデメリット
私が考えるデメリットは以下の通りです。
❶ 自ら確定申告を行う必要がある
❷ 基本的に英語でやり取り
❸ 送金に手間がかかる
❶ 自ら確定申告を行う必要がある
やはり、これが一番のネックでしょう。
国内証券会社では利用できる「特定口座」は、海外証券会社では利用できません。
利益が発生した日時の為替レートで計算をして、確定申告書を作成する必要があります。
利益が発生したら確定申告は100%する必要があります。
国内証券会社で利用できる、自分で確定申告を行う「一般口座」の場合においても、配当金等の利益に対する税金は自動的に徴収されています。
しかしながら、海外の証券会社では自動徴収されないため、自分で確定申告をする必要があるということです。
また、海外の証券口座を使って利益を得た場合、国内の証券口座を使った場合と若干ルールが異なります。
日本の証券口座を使って取引した場合、配当金と株式売却の損失を通算できます。
一方、海外証券口座ではそれが適用されません。
さらに、配当金や株式売却の損失を翌年に繰り越すことができません。
ただし、国内証券会社経由の株式と外国証券会社経由の株式の売却損益の損益通算は可能です!損益通算をした結果、国内証券会社経由の株式売却損が残った場合はその損失は翌年以降に繰り越せます!
❷ 基本的に英語でやり取り
当然ですが、海外の証券会社なので日本語サービスを提供している会社は少ないです。
不明点等があった場合、基本的に英語でのやり取りになります。
ただし、以下の証券会社は日本語で問い合わせ可能です。
私の場合、英語の勉強になるので逆にメリットにとらえています!(笑)
❸ 送金に手間がかかる
日本の証券口座から海外の証券口座へ資金を移動するには、かなりのステップを踏まなければいけません。
以前より私がおススメしている方法は以下の通りです。
❶ 国内の証券会社(楽天証券、SBI証券など)
❷ 楽天銀行
❸ Revolut(レボリュート)
❹ ユニオンバンク(Union Bank)
❺ Firstrade証券
具体的には、以下の記事で詳しく言及していますが、かなりのステップを経て、Firstrade証券へ送金していることがわかります。
ただし、初期段階が大変なだけで、1回きりの作業です。
また、資金の移動完了期間は資金額によりますし、海外送金手数料等にこだわりがなければ、WISE等を使って時間を短縮することも可能です。
最も大きなデメリットは確定申告です!これさえなければ、使ってみたい!と思った方もいるのではないでしょうか?後日、確定申告の方法について記事を書きたいと思いますのでお待ちください!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
日本在住者にとって海外の証券会社は使う必要はありませんが、国内では取り扱いがない商品を購入したい方には非常におススメです。
確定申告は面倒くさいですが、国内証券会社にはないメリットをたくさん享受できます!
今回の記事では、日本在住者が海外証券口座をあえて使う意味があるのか、そんなテーマで解説しました!
それでは、またお会いしましょう!
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] […]
[…] […]