どうも、Yuma(ユーマ)です!
私は現在、2022年末に家族(嫁・娘)とマレーシアへ移住するために準備を進めています。
海外転勤などで海外へ移住をした場合、多くの国内証券口座(SBI証券や楽天証券など)では取引を大きく制限されたり、利用できなくなることはご存じでしょうか?
ということで、先日、海外居住者向けにおススメの証券会社をご紹介しました!その証券会社とは、
これらについて詳しくまとめた記事は以下です!
しかしながら、「ある出来事」が起こってしまったせいで、上記のうち「InteractiveBrokers証券」のみしかおススメすることができなくなってしまいました!
そこで、今回の記事では、上記の記事の修正版として「海外移住しても利用できるおススメの証券口座(修正版)」として解説します!
この記事を読めば、
・非居住者にとって悪いニュース
・非居住者におススメの証券会社(修正版)
・非居住者のベストな株取引方法【修正入口戦略、修正出口戦略】
が分かります。
それでは、どうぞ!
非居住者にとって悪いニュース
結論から申しますと「三菱UFJ銀行によるUnion Bank株式の譲渡」です。
この発表では、三菱UFJ銀行がUnion Bankの株式をUSB(U.S.Bank)へ譲渡するというものです。
上記によれば、2022年6月頃を譲渡の完了予定日としているようです。
実は、上記の発表は昨年9月にされていましたが、恥ずかしながら私は全く気づきませんでした…。
ちなみに「Union Bank」とは、三菱UFJファイナンシャルグループの子会社で、カリフォルニア州を拠点にしているアメリカ国内の銀行です。
そして、三菱UFJ銀行が提供している「カリフォルニアアカウント・プログラム」を利用すれば、日本在住者の方でも簡単に口座開設をすることができました。
つまり、日本にいながらにしてアメリカ国内の銀行を開設することができていたわけです。
と…いきなりこんなことを言われても分からないと思うので、順序立てて説明していきます。
まず話を整理すると…
海外居住者(以下、非居住者)が、株式取引をする時に、日本の証券会社(SBI証券、楽天証券など)は原則使用することはできません。
そこで、先日の記事でも説明した通り、非居住者でも取引可能なおススメの証券口座として、
を紹介させていただいたわけです。
そして、当然のことながら、これらの海外証券口座で取引する場合、
国内から海外の証券口座へ海外送金する必要がある
逆に、実際に資金が必要になった場合、
海外の証券口座から国内へ海外送金する必要がある
ということになります。
そして、前者を「入口戦略」、後者を「出口戦略」として以下の記事で解説しました。
これらの戦略を簡単な図で示すと、「入口戦略」は以下の通りです。
❶ 国内の証券会社(楽天証券、SBI証券など)
❷ 楽天銀行
❸ Revolut(レボリュート)
❹ ユニオンバンク(Union Bank)
❺ Firstrade証券
そして、「出口戦略」は以下の通りです。
❶ Firstrade証券
❷ ユニオンバンク(Union Bank)
❸ IB証券
❹ IB証券にて両替
❺ ソニー銀行
これらの具体的内容については前回の記事に預けるとして、「入口戦略」と「出口戦略」の共通点は
どちらも「Union Bank」を使用している
ということです。
ここで話の冒頭に戻ると、「三菱UFJ銀行によるUnion Bank株式の譲渡」されることで
今後、Union Bankの新規口座開設ができなくなる
可能性が非常に高いということなんです。
つまり、譲渡後はこれまで推奨してきた入口・出口戦略が通用しなくなるということです。
そこで再度これらの戦略を見直す必要が出てきたため、この記事を執筆することになった次第です。
以降でおススメする方法は、Union Bankを利用しない前提で紹介しています!
非居住者のベストな株取引方法【修正入口戦略、修正出口戦略】
Union Bankの新規口座開設ができなくなることを前提として、「入口戦略」と「出口戦略」を再度考えました。
これらは【修正入口戦略】、【修正出口戦略】と称させていただきます。
結論から言うと、こんな感じです。
❶ 国内の証券会社(楽天証券、SBI証券など)
❷ SNBC信託銀行 or 楽天銀行
❸ Revolut
❹ IB証券
❶ IB証券
❷ IB証券にて両替
❸ ソニー銀行
上記で示した修正入口戦略、修正出口戦略は、以下の点で従来の戦略と異なります。
❶ 株取引する証券会社:Firstrade証券からIB証券へ変更
❷ 海外証券口座(IB証券)への送金方法:SMBC信託銀行の追加
❶ Firstrade証券からIB証券へ変更
項目 | Interactive Brokers証券 | Firstrade証券 |
本国地 | アメリカ | アメリカ |
取引手数料 | $1(1注文あたり) | 無料 |
口座維持手数料 | 無料(21年7月以前は$10/月) | 無料 |
取引通貨数 | 23通貨 | ドルのみ |
為替手数料 | $2(1注文あたり) | ー |
最低入金額 | $10,000以上 | $0 |
ACH送金 | 月1回無料 / $1(2回目以降) | 無料 |
ワイヤ送金 | 月1回無料 / $10(2回目以降) | $25 |
取引商品 | 株式・オプション・先物・先物オプション・ETF・FX・債券・CFDなど豊富 | 株式・オプション・ETF・債券など(先物取引やFXはなし) |
日本語対応サービス | あり | なし(英語オンリー) |
上記の表は、両社の比較表です。特に注目していただきたいのは、取引手数料と最低入金額です。
そもそものお話ですが、修正前の入口戦略では、実際に株取引をする証券口座として「Firstrade証券」をおススメしていたのは
・取引手数料が完全無料(IB証券では取引毎に$1)
・最低入金額なし
という理由からでした。
何回取引しても手数料が無料ということに加え、口座開設のための入金額は$0で済みます。
さらに、Firstrade証券の方が圧倒的に操作画面は簡単です。
IB証券では様々なサービスが利用できますが、その分操作画面が複雑で分かりにくいです…
しかしながら、Union Bankの株式譲渡が実現すると、
ということで、当行を利用しないという前提で考える必要があります。
もう一度、修正前の入口戦略、出口戦略を見てみると…
Union Bankを介した資金移動ができなくなるということは、Firstrade証券とIB証券間で直接資金移動をする必要が出てくるわけです。
これまでは「Union Bank」が間に入ることで、「ACH送金」という形で両社の資金移動は実現していました。
そして、このACH送金は手数料が無料というわけです。
しかしながら、Union Bankを介さない場合、資金を直接移動しなければなりません。
この場合、「ワイヤ送金」という方法を使うしかないのです。
そして、このワイヤ送金を選択した場合、IB証券では月1回無料ですが、Firstrade証券では$25もかかってしまうのです。
この事実があるため、Union Bankが使えなくなった今、
意味は薄くなってしまいます。
多くの投資家の方は、短期ではなく長期で株を保有すると思います。
短期的な利益を望むのであれば、短期売買を繰り返すため、取引手数料が無料である「Firstrade証券」が有利ですが、長期投資であれば取引回数は限定的になるはずです。
また、Firstrade証券を株取引口座として使う場合、株の売却益や配当金を日本国内へ送金する度に「ワイヤ送金」を選択することになり、その都度$25の手数料が発生してしまうのです。
そのため、実際の株取引する証券口座も「IB証券」を利用した方が長期的にはお得だということです。
❷ SMBC信託銀行の追加
Union Bankが利用できなくなるということは、株取引を行うIB証券へ直接送金する必要があります。
ここで考えられるのは、以下の方法です。
・RevolutからIB証券へ海外送金(ドル建て)
・WiseからIB証券へ海外送金(ドル建て)
・SMBC信託銀行からIB証券へ海外送金(円建て)
・三井住友銀行から海外送金(円建て)
これらの方法を分かりやすく整理したのが以下の表です。
送金方法 | Revolut | Wise | SMBC信託銀行 | 三井住友銀行 |
円建てorドル建て | ドル建て | ドル建て | 円建て | 円建て |
送金手数料 | 無料 | 約0.6% ※100万円の場合、約6,000円) | 3,500円(ネット) 7,000円(窓口or電話) | 8,500円(ネット) 13,000円(窓口)※関係銀行手数料など全ての手数料を含む |
両替手数料 | 無料 | 上記に含む | ー | ー |
口座維持手数料 | 無料 | 無料 | 2,200円 ※月間平均総取引残高が50万円以上の場合、無料 | 無料 |
上限送金額 | 75万円/月 | 100万円/1回 | 500万円/1回(ネット) 1,000万円/1回(窓口or電話) | 300万円/1回(ネット) 無制限(窓口) |
備考 | ※月額980円の有料会員になると上限送金額は撤廃 | ー | 円建て送金した後、IB証券内でドルへ両替可能($2/回) | 円建て送金した後、IB証券内でドルへ両替可能($2/回) |
上記で圧倒的に有利なのが全てが完全無料である「Revolut」からの送金。
その次に有利なのが、送金する額にもよりますが、「SMBC信託銀行」からの送金ということになります。
仮に1,000万円をIB証券へ送金する場合、
・Wise:6,000円×10回=60,000円の手数料
・SMBC信託銀行:3,500円×2回=7,000円の手数料(ネット)
・三井住友銀行:8,500円×4回=34,000円の手数料(ネット)
ということで「SMBC信託銀行」が最も安価な方法となります。
したがって、上記の方法のうち、私がおススメしているのが以下です!
・RevolutからIB証券へ海外送金(ドル建て)
・SMBC信託銀行からIB証券へ海外送金(円建て)
実は、RevolutからIB証券へ海外送金する方法は、以前まではできなかったようですが、「ダイレクト・デポジット」と言われる方法を利用することで直接IB証券へ送金できるようになったらしいです!
現時点で、私自身が試せていないので【修正入口戦略】では、
Revolut あるいは SMBC信託銀行からIB証券へ海外送金
という表現をしています。
さらに、可能性は考えにくいですが、Revolutの両替・海外送金が完全無料というサービスがいつ打ち切られるか分かりません。
楽天モバイルと同様、無料はいつまでも続かないと筆者は考えます。
したがって、Revolutという道が断たれた時に代替案を考えるべきだと思い再考した結果、現時点では「SMBC信託銀行」が最もお得という結論に至りました。
ただし、口座維持手数料が発生してしまうため、口座には最低50万円は入金しておきましょう!
まとめ
今回のお話を簡単にまとめると以下の通りです。
そして、修正入口戦略、修正出口戦略は以下の通りです。
❶ 国内の証券会社(楽天証券、SBI証券など)
❷ SNBC信託銀行 or 楽天銀行
❸ Revolut
❹ IB証券
❶ IB証券
❷ IB証券にて両替
❸ ソニー銀行
IB証券へ一元化したことで、以前の戦略よりシンプルになりました。
ただし、以下の点で注意が必要です。
ただし、譲渡後も既存ユーザーの口座は維持される公算が大きいため、現時点でUnion Bankの口座を持っている人は、Firstrade証券とIB証券の2刀流で良いと思います!(私もその1人です)
実は、まだ間に合う!!
三菱UFJ銀行によるUnion Bank株式の譲渡ですが、昨年発表予定では2022年6月頃にUSBへの譲渡が完了する予定でした。
しかしながら、その実行予定時期が2022年7月~12月へ変更されたというものです。
したがって、この記事を執筆しているのが2022年6月ですが、現時点ではUnion Bankの口座開設はまだ可能です!
日本在住者が唯一開設できるアメリカの銀行ですので、今のうちに作ってしまう事をお勧めします!
さいごに
今回の記事では、今後、Union Bankが利用できなくなることを前提に【修正入口戦略】、【修正出口戦略】についてお話ししました。
それでは、またお会いしましょう!
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