【入口戦略パート】非居住者が株式投資をするためには？【海外移住者必見！】

私は現在、2022年末に家族（嫁・娘）とマレーシアへ移住するために準備を進めています。

海外転勤などで海外へ移住をした場合、多くの国内証券口座（SBI証券や楽天証券など）では取引を大きく制限されたり、利用できなくなることはご存じでしょうか？

そこで、前回の記事で、非居住者でも取引できるおススメの証券会社を解説しました。

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ただ、これらの証券会社はアメリカにあるため、日本からアメリカへ資金を移動する必要があります。

また、資金が必要になった時には、アメリカから日本へ資金を移動させる必要があります。

そこで、今回の記事では、【入口戦略】として「日本からアメリカ」へ資金を移動させる方法について詳しく解説していきます！

この記事を読めば、

・非居住者におススメの証券会社
・日本から証券会社へ送金するベストな方法

が分かります！

なお、【出口戦略】として「アメリカから日本」へ資金を移動させる方法は、以下の記事です！

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それでは、どうぞ！

非居住者でも持てるおススメの証券口座

海外転勤や留学などで海外へ移住する場合、税制上、非居住者という扱いになります。

具体的に「非居住者」の定義は、かなり長くなるため、ここでは割愛しますが、

住民票を抜き、海外に183日以上滞在

している場合、「非居住者」と認められる可能性が大きいです。

非居住者になると、

・国民年金の加入が任意になる
・住民税・国民健康保険を納める必要がなくなる

など金銭的な面で一定のメリットは存在しますが、一方で、日本の証券会社（SBI証券、楽天証券など）は原則として取引することはできません。

そこで、非居住者の方でも持てる証券口座として

・Firstrade証券
・Interactive Brokers証券

の２つをおススメしました。

そして、これらの証券会社の使い分けとして、

・実際の取引口座として、Firstrade証券を選ぶべし！
・米国から国内金融機関への送金時には、IB証券を選ぶべし！

ということを解説しました。

具体的な内容については、以下の記事をご参照ください。

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これまで日本の証券会社で株式投資してきた人は、これらの証券会社へシフトしなければなりません。

したがって、海外移住前の日本にいる間に、これらの証券会社（アメリカ所在地）の口座を開設し、日本から資金を移動する必要があります。

また、日本円で資金が必要になった時には、これらの証券会社（アメリカ所在地）から日本へ資金を移動させる必要があります。

そこで、繰り返しになりますが、今回の記事では、前者のパターンである「日本からアメリカ」へ資金を送金する方法を解説したいと思います！

「入口戦略」とは一体何？

ここでいう「入口戦略」とは、

日本国内からアメリカの証券口座（Firstrade証券）へ送金する方法

のことを指します。

結論から言うと、こんな感じです。

❶ 国内の証券会社（楽天証券、SBI証券など）
❷ 楽天銀行
❸ Revolut（レボリュート）
❹ ユニオンバンク（Union Bank）
❺ Firstrade証券

現時点で私が知る限り、コストが一切かからないベストな方法です！

具体的な説明に移る前に、❸、❹について軽く触れておきます。

❸ Revolut（レボリュート）とは？
イギリス発のデジタル銀行/海外送金サービスです。2015年に開始された新しいサービスですが、既に利用者数は1,800万人を超えていて、ヨーロッパを中心に人気があります。

入口戦略として使用するRevolutの提供サービスは、「外貨両替」と「海外送金」です。
外貨両替に関しては、イギリスの平日時間帯であれば為替手数料は無料です。
海外送金に関しても、送金手数料は無料です。
※会費が無料であるスタンダード会員だと、月に75万円までという制限があります。

Revolutに関する記事は、以下です。

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❹ ユニオンバンク（Union Bank）とは？
三菱UFJフィナンシャル・グループ会社で、日本在住でも口座を開設することができる数少ないアメリカにある銀行です。

※入口戦略として使用するユニオンバンク（Union Bank）の提供サービスは、「ACH送金」です
ACH送金は、Automated Clearing Houseの略で、ACHという特定の送金ネットワークを使用する決済方法です。米国内の口座であれば手数料無料で送金することが可能です。
※ただし、送金には数日を要します。急ぎであれば、ワイヤ送金という別の送金方法を使うことも考えられますが、一定の手数料が発生します。今回の場合は、経済的な面から「ACH送金」で話を進めます。

ユニオンバンク（Union Bank）に関する記事は、後日作成して貼っておきます。

ここでは、各金融機関が提供しているサービス内容等の説明は割愛させていただきます。

(1) 国内の証券口座→楽天銀行

最初にやるべきことは、「国内の証券口座」から「楽天銀行」へ資金を移動させます。

各証券口座で方法は異なりますので、個人でお調べいただければと思います。

(2) 楽天銀行→Revolut（レボリュート）

楽天銀行に送金した後は、楽天銀行が提供する「楽天デビットカード」を使用して、Revolut（レボリュート）に入金していきます。

Revolut（レボリュート）へ入金する方法として、その他にも「銀行振込」や「クレジットカード」が存在します。

しかしながら、クレジットカードで入金した資金は、海外送金等に使用することが禁じられています。

もし、それが発覚すると、最悪の場合、Revolutの口座が凍結される可能性があります。

Q.デビットカードで預金することと、クレジットカードで預金することとの違いは何ですか？
日本のクレジットカード方針により、Revolutにクレジットカードで入金された資金は振込やATM引き出しに使うことができません。ただし、購入した商品やサービスの支払いを行ったり、アカウントの通貨を両替したりすることはできます。当社が提供するすべての機能を使用するには、デビットカードで入金してください。
引用：Revolutの問い合わせページを参照

デビットカードと同様、銀行振込でも入金可能ですが、デビットカードをおススメする理由は、

楽天銀行デビットカードの場合、利用額100円につき楽天ポイントが1ポイント獲得できるからです！

私の場合、4月時点ですが、約60,000円分のポイントを貯めることができました。

楽天銀行デビットカードを使用して、Revolutへ入金する具体的な方法は、以下の記事です。

Revolutの登録方法～送金方法までを詳しく整理していますのでご参照ください。

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楽天銀行デビットカードを使用して、Revolutに入金するにあたって注意点が２つあります！

・入金に使用できるデビットカードの国際ブランドは、VisaあるいはMasterCardのみです。
・１日の入金上限額がユーザーによって異なります。使用頻度が高ければ高いほど、上限額は上がっていくようです。私の場合、最初の1～2週間の期間は20万円/日でした。それから徐々に10万ずつ上がっていき、1日に最大50万まで入金したことがあります。

(3) Revolut内で外貨両替

Revolutに入金した後は、外貨両替を行います。

為替手数料無料で外貨両替を行う際には、以下のことにご注意ください。

イギリス時間の平日時間帯に両替すること
※日本とイギリスの時差は8時間

逆に、上記の時間帯以外（週末）であれば、1％の為替手数料が発生します。

会費が無料である「スタンダード会員」では、月に75万円までという上限額が設けられていますが、プレミアム・メタル会員は無制限です！

ちなみに、海外送金サービスとして有名な「Wise」がありますが、この「Wise」でさえも約0.6%の為替手数料が発生します。

Revolut（レボリュート）であれば、為替手数料が無料ということですから、本当にすごいことです！

繰り返しになりますが、Revolutの登録方法～送金方法は、以下の記事をご参照ください。

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(4) Revolut→ユニオンバンク（Union Bank）

Revolut内で、円からドルに両替した後に、ユニオンバンク（Union Bank）へ送金します。

海外の金融機関に送金する場合、Revolutの各会員によって上限額が設けられています。

項目	スタンダード会員	プレミアム会員	メタル会員
送金限度額	750,000 JPY相当まで	無制限	無制限

上記の限度額を超えると、送金額の0.5％の送金手数料が発生します。

ちなみに、国内の金融機関にも送金可能です。上限額は、会員プランにかかわらず一定です。

項目	スタンダード会員	プレミアム会員	メタル会員
送金限度額	1,000,000JPYまで/月	1,000,000JPYまで/月	1,000,000JPYまで/月
国内送金回数	月5回まで無料	月10回まで無料	月15回まで無料

上記の限度額あるいは送金回数を超えると、送金額の2％の送金手数料が発生します。

Revolutから送金する場合、ユニオンバンク（Union Bank）まで着金するのは早ければ即日です。

【参考】
少額の1$を海外送金したときは、6~7時間後で着金されました。
・3/31(Thr) 10:31 Revolutによる海外送金
・3/31(Thr) 17:20 Union Bankへ着金
※いずれも日本時間です。
追記：$10,000を超える送金もしましたが、1日後には着金しました！

(5) ユニオンバンク（Union Bank）→Firstrade証券

最後に、ユニオンバンク（Union Bank）に着金した後に、Firstrade証券へ送金します。

ユニオンバンク（Union Bank）とFirstrade証券は、共にアメリカ国内に存在します。

したがって、冒頭でお伝えした「ACH送金」が使用可能です。

ACH送金は、Automated Clearing Houseの略で、ACHという特定の送金ネットワークを使用する決済方法です。米国内の口座であれば手数料無料で送金することが可能です。
※ただし、送金には数日を要します。急ぎであれば、ワイヤ送金という別の送金方法を使うことも考えられますが、一定の手数料が発生します。

そして、ACH送金をする場合、ユニオンバンク側でなく、Firstrade証券側で送金手続きをする必要があります。

今回の場合、テスト送金ということで「$100」を送金します。

ACHのほかに、「Check」や「Wire Transfer」とありますが、これらはそれぞれ「小切手」と「ワイヤ送金」になります。

小切手の場合、アメリカ国内にいなければ使用できませんし、今回の場合、急ぎでないためワイヤ送金も使用しません。

そして、ユニオンバンクから$100が引き落としされました。

数日後、無事にFirstrade証券へ着金し、買付余力に反映されました！

それぞれの取引時間は以下の通りです。

【参考】
・4/29(Fri) 6:55 Firstrade証券側でACH送金の手続き
・5/2(Mon) Union Bankから引き落とし
・5/4(Wed) Firstrade証券へ着金し、買付余力に反映

ACH送金の手続きを行って、概ね営業日2~3日程度で着金します

なお、Firstrade証券で「ACH送金」を使用する場合、一定の手続きをしなければなりません。

Firstrade証券の口座開設やACH送金の具体的な設定方法については、後日記事にして解説します！

いかがでしたでしょうか？

上記の方法であれば、為替手数料・送金手数料が完全無料で、かつデビットカードのポイントまでゲットできます！

この中で最もすごいのが、Revolutの提供しているサービスです。

さいごに

今回の記事は、【入口戦略】として「日本からアメリカ」へ資金を移動させる方法について解説しました！



それでは、またお会いしましょう！