2022/10 編集:非居住者でも利用できるとしてサクソバンク証券を紹介しましたが、海外移住後は口座解約する必要があるという事実が判明したため、ランキングから削除しています。間違った情報をお伝えしてしまい、誠に申し訳ございません。
どうも、Yuma(ユーマ)です!
私は現在、2022年末に家族(嫁・娘)とマレーシアへ移住するために準備を進めている30代男です!
突然ですが、海外転勤などで海外へ移住をした場合、多くの国内証券口座(SBI証券や楽天証券など)では取引を大きく制限されたり、利用できなくなることはご存じでしょうか?
それは、税制上「非居住者」という認定をされてしまうからです。
非居住者に認定されてしまうと、国内証券口座は実質使えなくなるため、必然的に「非居住者」でも利用できる海外の証券会社の口座を利用する必要があるのです。
しかしながら、海外の証券会社は無数にあり、どれを選んで良いか非常に悩むでしょう。
そこで、本記事では、私がおススメする海外証券会社をランキング形式でご紹介しようと思います!
この記事を読めば、
・非居住者でも利用できる海外証券会社
・各証券会社の概要・特徴
が分かります!
なお、これまで、これらに関する様々な記事を執筆させていただきました。
これらの記事は、海外移住後も資産運用を続けていきたいと思っている方にとっては、非常に有益な情報ですので、是非読んでみて下さい。
それでは、どうぞ!
「海外の証券会社」の概要・特徴
海外の証券会社は、調べれば色々出てきますが、そもそも日本人が開設できない会社も多数あります。
そこで、日本在住者の方でも無料で口座開設できる海外の証券会社を6つ紹介しようと思います!
Firstrade証券
実際に私が使用している証券会社です。特徴は以下の通りです。
・米国証券の1つで本社がニューヨーク
・取引手数料が完全無料
・株式、投資信託、ETFなどが取引可能
Firstrade証券の特徴はなんといっても、取引手数料が完全無料の点です。
口座開設する際に必要な最低初回入金額、口座維持手数料等も$0ということになります。
アメリカ国内の証券会社のため、ACH送金と言われる送金サービスも使用することが可能です。
ただし、日本語サポートがないため英語での問い合わせが必須となります。
取引手数料が完全無料のため、投機的な売買にも適しています!
InteractiveBrokers証券
略してIB証券と称しますが、特徴は以下の通りです。
・米国証券の1つで本社がグリニッジ
・複数通貨が保有できるマルチカレンシー口座
・株式、投資信託、ETFの他
・先物やオプション、外国為替などが取引可能
IB証券の特徴は、マルチカレンシー口座が使用できる点です。
マルチカレンシー口座とは、複数の通貨を保有できる口座を指しますが、米国ドルだけでなく日本円でも保有可能です。
したがって、IB証券の口座内で円からドル、あるいはドルから円へ両替することも可能です。
両替手数料は、両替額にかかわらず1回あたり$2と格安です。
また、アメリカ国内の銀行になるのでACH送金が使用でき、さらに海外へ送金するための手数料が月に1回無料という大盤振る舞いです。
さらに、Revolutといわれる海外送金サービスから直接送金することが可能です。
ちなみに、取引手数料は1回あたり$1と格安です!
フィリップ証券
フィリップ証券はシンガポールの証券会社になります。特徴は以下の通りです。
・シンガポールの証券会社
・複数通貨が保有できるマルチカレンシー口座
・株式、投資信託、ETFの他
先物やオプション、外国為替などが取引可能
フィリップ証券では、取引手数料が$3.88となっています。
Firstrade証券やIB証券と比べ高く感じますが、日本の証券会社(約2,000円)と比較すれば安い部類です。
さらに、フィリップ証券ではマルチカレンシー口座が利用できるため、口座内で両替が可能です。
また、ジョイントアカウントといって、2名以上で口座を保有することも可能です。(相続の時に便利です)
フィリップ証券の最も特徴的なところは、海外送金サービスWISEからの直接送金に対応している点です。
その他の証券会社では、WISEから直接送金することができず、銀行などの金融機関を介さないと送金できません。
さらに、日本語にも対応しているため不明点は日本語で問い合わせできます!
SogoTrade証券
SogoTrade証券は、Firstrade証券と同じくアメリカの証券会社になりますが、特徴は以下の通りです。
・米国証券の1つで本社がニューヨーク
・取引手数料が完全無料
・株式、投資信託、ETFなどが取引可能
Firstrade証券と同じく、取引手数料が完全無料の点が嬉しいですね。
最低初回入金額や口座維持手数料なども発生しません。
アメリカ国内の証券会社なので、ACH送金も使用できます。
しかし、海外へ送金するための手数料は1回あたり$50と高めです。
また、Firstrade証券と同じく、マルチカレンシー口座ではないため、あらかじめドルへ両替して送金する必要があります。
海外への送金手数料が高い点以外では、Firstrade証券とほぼ同一条件です!
サクソバンク証券(非居住者×)
サクソバンク証券はデンマークが本社にありますが、特徴は以下の通りです。
・デンマークの証券会社
・特定口座に対応(一部商品は除く)
・株式、投資信託、ETFの他
・先物やオプション、外国為替などが取引可能
取引手数料は、本記事で紹介している6つの証券会社の中で最も高く、取引金額の0.2%(最低$5~最大$15)です。
デンマークにある証券会社のため、ACH送金は利用できません。
ただし、海外へ送金するための手数料は月3回まで無料です。
さらに、サクソバンク証券の特徴は、円建てのみの入金しか対応していないという点です。
日本円で入金するので、米国ドルなどへ両替する手間は省けますが、口座内で米国証券を購入するたびに、日本円からドルへの為替手数料が発生してしまいます。(為替手数料:片道0.25%)
また、証券会社が勝手に計算して納税してくれる特定口座に対応しています。
ただし、QQQやVOOなど一般的なETFのみで、TQQQやARCCなど商品によっては未対応の商品もあります。
TradeStation証券
最後はTradeStation証券ですが、特徴は以下の通りです。
・米国証券の1つでマネックス証券の子会社
・取引手数料が完全無料
・株式、投資信託、ETFの他
先物やオプション、外国為替などが取引可能
取引手数料や最低初回入金額、口座維持手数料は完全無料です。
しかし、非アクティビティ料と言って、長い間口座を使用しなかった場合に徴収される手数料が1年あたり$50ということになります。
アメリカ国内の証券会社になるので、ACH送金が利用可能で、海外への送金手数料も1回あたり$35と安い部類に入ります。
マルチカレンシー口座ではないため、米ドルのみの入金ということになります。
ジョイントアカウントが利用できますが、日本語のサポートはないようです。
ここまで、日本在住者でも無料で口座開設できる海外の証券会社を紹介しました。
次の章では、これらの証券会社を各項目で整理した表を解説します!
各証券会社の一覧表
取引手数料や最低初回入金額など様々な項目で整理した一覧表は次の通りです。
取引手数料
フィリップ証券とサクソバンク証券、IB証券以外は完全無料です。
最も高いのがサクソバンク証券ですが、国内証券会社と比べれば安価な部類です。
なお、フィリップ証券では、口座内の資金額によって取引手数料が異なります。
3つのレベルに分かれており、日本円に換算すると
ということになります。
口座残高2,500万円以上でも、1回あたり$1.88の手数料が発生するので、他の証券会社と比べれば高いです。
最低初回入金額
口座を開設する際に、IB証券が$10,000、サクソバンク証券が10万円必要になります。
その他の証券会社は、入金不要です!
口座維持手数料
フィリップ証券以外は、口座維持手数料は無料です。
フィリップ証券の場合、16.05シンガポールドル発生します。
ただし、四半期に1回(3ヵ月に1回)の取引で免除になります。
非アクティビティ料
TradeStation証券では、1年間に$50ということになりますが、口座内で1年に1回取引すれば免除になるのでそこまで気にする必要はなさそうです。
その他の証券会社は$0です!
ACH送金&電信送金
ACH送金とは、アメリカ国内の証券会社のみ使用可能です。
アメリカの金融機関(銀行)とのお金のやりとりは全て無料で利用可能です。
ただし、海外への送金は不可能です。
一方、電信送金とは、日本でいう「振込」と同じで、海外への送金にも対応しています。
ACH送金より早く着金しますが、その分手数料が高いというデメリットもあります。
アメリカの証券会社以外は、ACH送金は利用不可のため、フィリップ証券・サクソバンク証券は使うことができません。
一方、海外送金にも対応している電信送金の手数料は、IB証券では月1回まで、サクソバンク証券では月3回まで無料です。
マルチカレンシー口座の有無
複数の通貨を保有できるマルチカレンシー口座は、IB証券とフィリップ証券のみ利用可能です。
そのため、日本円で入金をして、口座内でドル転することが可能です。
為替手数料(両替手数料)は、IB証券では1回あたり$2、フィリップ証券ではなんと無料です。
ジョイントアカウント
相続する際や本人が死亡した場合に資金移動の手続きが容易にできるジョイントアカウントに対応している証券会社は、フィリップ証券、SogoTrade証券、そしてTradeStation証券です。
日本語サポート
日本語サポートサービスを提供しているのは、IB証券、フィリップ証券とサクソバンク証券になります。
その他の証券会社は、英語や中国語のみの対応となります。
海外送金サービスの使用可
WISEやRevolutといった、海外送金サービスからの直接送金ですが、基本的に実行することはできません。
しかしながら、例外があって、それがIB証券とフィリップ証券です。
IB証券では、ダイレクト・デポジットといわれる方法を使えば、Revolutからの直接送金が可能です。
そして、フィリップ証券では、WISEからの直接送金が可能です。
通常であれば、金融機関を介した送金方法、つまりWISEやRevolut→金融機関→証券会社という流れで送金する必要がありますが、上記の方法を用いれば、中間の金融機関の口座を利用する必要がなくなります。
なお、Firstrade証券のWISEの欄を「△」としているのは、公式回答ではWISEからの直接送金は受け入れていないとの回答を得た一方で、実際にWISEからの直接送金に成功している方がいるからです。
ただし、公式な見解では、しっかりと受け入れていないと明言されているので、当ブログではオススメしません。
ちなみに、WISEやRevolutなどの海外送金サービスについて、以下の記事で詳しく解説していますので読んでみてください。
ここまで各証券会社に対して、項目ごとに整理した表を解説してきました。
最後の章では、これらの事実をもとに、私がおススメできる海外証券会社をランキング形式で紹介します!
海外証券会社ランキング!
私がおススメする海外証券会社のランキングは以下の通りです!
もしかすると、人によっては3位以降で順位が変わるかもしれません。
それぞれの証券会社で、上記のようにランキング付けした理由を説明します。
Firstrade証券を1位とした理由
なんといっても、取引手数料が完全無料だからです。
何回取引しても無料は非常に大きなメリットです。
さらに、海外送金に必要な手数料も$25と高くないです。
WISEやRevolutから直接送金できれば最強の証券会社です!
IB証券を2位とした理由
取引手数料は1回あたり$1とかなり安いのに加えて、マルチカレンシー口座が利用できるのは大きなメリットです!
国外への送金(電信送金)も月1回まで無料ですし、Revolutからの直接送金も可能です。
なお、Revolutからの直接送金の方法については、以下の記事を参考にしてください。
(作成予定)
ただし、この記事を執筆時点で、現在新規口座開設の受付が停止されています。
ヘルプに問い合わせをしてみましたが、いつ再開されるかは不明とのことです。
既にIB証券口座を開設している人は、問題なく使用できるようです!
フィリップ証券を3位とした理由
マルチカレンシー口座なのは、IB証券同様、大きなメリットです。
さらに、日本語サポートもあるのは、英語が不安な方にとっては大きな味方です。
一方で、取引手数料は口座内の資産額にもよりますが、$3.88と比較的高いです。
また、3ヵ月に1回の取引をしないと、口座維持手数料が徴収されます。
短期売買を繰り返す人にとっては、手数料がかなりかさむかもしれません!
TradeStation証券を4位とした理由
取引手数料が完全無料の点では、Firstrade証券と同一です。
さらに、電信送金も$35/回と比較的安価に設定されています。
ただし、非アクティビティ料がかかってしまいますので注意が必要です。
WISEやRevolutといった海外送金サービスからの直接送金は不可能です。
SogoTrade証券を5位とした理由
Firstrade証券とほとんどの条件が同じですが、電信送金が1回あたり$50と高いのが難点です。
ただし、ジョイント口座が利用できるのが、Firstrade証券と比べて勝る点です。
サクソバンク証券が最下位の理由
その他の証券会社と比べて、やはり取引手数料が高めに設定されています。
最低$5なので頻繁に売買を繰り返す人には向いていません。
また、日本円のみでの入金で、米国株を購入するたびに為替手数料が発生するのが痛いです。
ただし、海外への送金手数料は月3回まで無料ですし、日本語サポートもついているので安心です!
本章では、私がおススメする海外証券会社をランキング形式で解説しましたが、いかがでしたか?
ここまで読んでいただければ、各証券会社の特徴などが深く理解できると思います。
しかしながら、これらの証券会社をどのように使えばよいのか、悩む方が多くいらっしゃると思います。
そこで、以下の記事では、その【決定版】として、海外移住後も安心して資産運用ができるベストな方法を解説しています。
作成予定
海外に移住されて引き続き資産運用を続けていきたいと思っている方にとっては、非常に有益な情報だと思いますので、是非チェックしてみてください!
何を基準に選ぶべきか?
海外証券会社を選ぶうえで、以下に示す3つの項目を基準にすることをおススメします!
❶ 取引手数料の安さ
❷ 国内金融機関⇔海外の証券口座への資金移動のしやすさ
❸ 移住国に対応しているか
1つ目の取引手数料の安さは、短期売買をする方にとってはマストです。
絶対に自分は長期投資のみ!という方以外は、手数料の安さにこだわった方が良いです。
というのも、海外証券口座では、国内証券口座では購入できない魅力的な商品(ティッカーシンボルSQQQやARCCなど)がたくさんあります。
このような商品を購入できる環境にありながら、売買しないのは非常にもったいないです。
ちなみに、以下の記事では、国内証券口座では購入できない商品を一部紹介していますので、読んでみてください!
また、国内外への資金の移動のしやすさも重要な要素になります。
海外の証券口座へ送金したり、国内の金融機関へ送金するなど、必要な時にその都度、できるだけ時間や手間がかからない方法が実現できる証券会社が望ましいです。
再度になりますが、これらの具体的な方法については、以下の記事で紹介していますので是非確認してみてください。
そして、移住国に対応しているか、ということも同様に重要です。
マイナーな国に移住する場合、そもそも上記の証券会社でも対応していないケースが多いです。
例えば、フィリップ証券ではフィリピンには対応していません。
フィリピンは移住先として人気があると思われますが、フィリピン移住後も資産運用を続けていきたい場合、フィリップ証券以外の証券会社を選定する必要があります。
ちなみに、海外証券会社は海外移住者にとって必須の存在ですが、日本在住者の人があえて海外証券会社の口座を利用する意味があるのか、そんな視点で解説した記事は以下です!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
海外の証券会社は探せば色々とあって、どれを選べばよいか、すごく悩むと思います。
海外移住後も、安心して資産運用を続けていくには、海外証券口座が不可欠です。
本記事が、これから海外移住をされる方・予定がある方の一助になれば大変幸いです。
今回の記事では、私がおススメする海外証券会社をランキング形式で紹介しました!
それでは、またお会いしましょう!
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